偏執後記7

今夜は睡蓮のはなしでも。


話の冒頭3pも使って睡蓮のことを書きました。
(あれが何を象徴するのかは読者に読み取っていただかないといけないですが)
あそこで「ある種の睡蓮」と言っているのはオニバスのことです。
オニバスはおおきくて外来種かと思いがちですが随分古くから日本にある種で
最近は激減し各地でその群生を回復するための取り組みがなされているようです。

 
睡蓮は温帯性と熱帯性にわかれるのですが、ビルオーナーの妻が育てていた睡蓮は
「小さめの白花で園芸種の温帯睡蓮」だろうと考えて描かれています。
よほどコダワリのあるひとでなければ、「睡蓮が欲しいな」と思って手に入れるのは
育てやすさの観点から「園芸種の温帯睡蓮」つまり外来種がかけあわさってるもの
もしくはまったくの外来種になると思いますので。
(日本の小型睡蓮はヒツジグサだけ)

 
さて、このラボの研究者はどういう研究をしているかわかりませんが
生物多様性の観点でいえばこれってあまりありがたくない種類です。
強くて誰でも育てられる。日当たりさえあればこんなビルでなく庭に放置でオッケー。
なんでこんなもん俺が世話・・・・というのが本音だったと思いますw

しかし生物って世話すると愛してしまうもんなのですよねww