駆り出された仮装行列がやっと終わり
解散した公園の薄暗い便所に並ぶと足裏から冷たさが這い上がってくる。

きっと来年もこのひとは断れずに鍬を持ち
その横で俺もゼロ円スマイルを振りまくだろう。

収穫なんてどこにあるのか、誰も知らない。誰も問わない。
でも

たしかにそれはあった。